白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第24章 ★灰色の黄色の交戦★
『そうよ、悪い?』
灰崎『ハハッ!変わってねぇな...でも、』
上から下へと舐めるような視線に怪訝な表情を浮かべる。腕と顎が固定されているので逃げ出そうにも出来ないでいた。そんな零蘭に灰崎はグッと顔を寄せる。
灰崎『ホントお前イイ女だよなぁ?エロいオーラ垂れ流しやがって...。なぁ、他にも男増やしてんだったら俺ともヤろうぜ?』
『っ....』
灰崎『お前どうしようもねぇ程のビッチのくせしてよぉ、赤司達とばっかで結局一回も俺とヤってくれなかったじゃん?あいつらよりヨくしてやるってのによぉ?』
火神『っテメェ!』
灰崎『忠犬は黙って見てろよな?...なんなら今ここでヤっても良いんだぜ?』
『『『!!!?』』』
『やめなさい祥吾。そうしたらきっと貴方は後悔する』
灰崎『あ?』
バシッ!!
突如として飛んできたボールが灰崎の顔面を確実に狙うが、それを灰崎は片手でキャッチした。そして、それを投げたであろう人物に目を向けた。
灰崎『おいおい、いきなりボール投げつけるなんていい度胸だな、リョータぁ』
火神『黄瀬!?』
黄瀬『どうもっす』
いつもの人懐っこい表情は消え、今にも灰崎を射殺すような瞳で見据える黄瀬は灰崎に捕まった零蘭を見て更にその鋭さを増した。
火神『お前、まさかあいつと知り合いなのか!?』
黄瀬『まぁ、そうっすね。名前は灰崎祥吾、帝光で俺が入部する前までスタメンだった奴っす。そして、赤司っちにバスケ部を強制退部させられた選手っすよ』
火神『!!?』
黄瀬『実力はあったけど、暴力沙汰が絶えず俺とほぼ入れ替わりで姿を消した...のはずなんすけど、どういう風の吹きまわしっすか?』
灰崎『別に復讐的な理由なんてねーよ。強いて言えばただの暇潰しだ。バスケなんてどーでもいいが、なんか俺が辞めてからキセキの世代とか、やたら騒がれるようになったからよぉ
お前ら五人の内一人からもう一度その座を奪っちまおうと思ってなぁ』
『座を、奪う...?』
灰崎『実際俺はスタメンだったわけだし、倒せば誰も文句は言わねーだろ。それに次の相手がお前なら尚更だせリョータぁ。なんせお前は俺に1度も勝てないまま有耶無耶に五人目と呼ばれるようになったからなぁ?』