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白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第23章 ★紫色との大戦★





火神『(バカな...何で、何でもうそこにいやがる...!?)』


荒木『悪いがどんなに速かろうが関係ないんだよ、アイツは手だけじゃない、足も長いんだ。加えて反射神経は常人のそれを遥かに越える。その程度の間合いは一歩で潰す』


再び紫原によって放たれたボールは弾かれた。


荒木『紫原からは逃げられない、3Pラインより内側は全て奴の守備範囲だ』




だが陽泉の驚異は紫原だけではなかった。2メートルを越えている岡村と劉のリバウンドの高さに、誠凛のリバウンドの要である木吉と火神が負けていた。


黒子によるゴール直後を狙ったスキをついた攻撃も、紫原が立ちはだかる。


『敦、自陣から動かないつもりね。マズい、敦がゴール下にずっといるということはカウンターが効かない』


咄嗟の機転で外から攻撃しようとしたが、それも阻まれ更にリングに当たったボールもリバウンドが取る事ができない。


『っ、リバウンドが取れないのが厄介ね...』


立花『このままじゃ...』



第1Q、陽泉18対誠凛0という状況で残り15秒をとなった。


ここで決められ、20点差になれば間違いなく致命傷となるその時、氷室によるシュートが放たれる。そこに火神が指先で触れ、ゴールはならなかったがリバウンド勝負が残っていた。

火神がブロックに飛んだことでリバウンドは日向と木吉、また取られる...だが、木吉は諦めていなかった。


木吉『うおおおっ!!バイスクロー!!』


後出しの権利を持つ木吉ならではの技で、第1Qは18点差で押さえることに成功した。





2分間のインターバル


リコ『まず確認よ、向こうの陣形は2ー3ゾーン』


『んで、敦の守備範囲は3Pラインより内側全て。そこに他の四人を加えると』


立花『スキがないですね。紫原くんが真ん中にいるので、他の四人はこれより外に展開してます』


伊月『それでもあるいは、3Pならなんとか決められる...か?』


日向『けど決めたところで単発じゃ意味がねー』


木吉『勝つためには、どうしても中から取らなきゃダメだ!』


黒子『零蘭さん、今こそ使います』


『...思ったよりも早かったわね。皆さんちょっといいですか?』



その頃、会場には青峰と桃井の姿が見えていた。






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