• テキストサイズ

白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第22章 ★火神の師匠★





〔零蘭side〕



私に声をかけたのは、とても綺麗な.....男の人?



顔は中性的だけど、声からして男なんだろうと若干分からないまま私は答えた


『はい、どうしました?』


?『急に呼び止めてごめんなさい。私、貴女とお話してみたくって』


『私、とですか?どうして..あれ?そのジャージ、まさか洛山の選手ですか?』


よくよく彼(?)の格好を見ると、真っ白なジャージ、そして洛山と刺繍されている文字を見て、私は確信した。この人は征十郎のチームの人だ


?『そうよ。あら、名前を言ってなかったわね、私は実渕玲央。洛山高校バスケットボール部よ』


『そうでしたか。私は』


実渕『知ってるわ♪白崎零蘭ちゃんでしょ?』


『はい..もしかして私の事は征十郎から?』


実渕『ええ♪征ちゃんってば貴女の事ばっかり話すものだから私気になっちゃって、さっき偶然スーパーで見かけたものだから、声かけちゃった』


『征十郎のチームメイトの方でしたら、安心しました。いつも征十郎がお世話になってるようで』


実渕『こちらこそ征ちゃんには色々助かってるわ。それよりも貴女、そんな大荷物で大丈夫?連れとかいないの?』


『あ~これにはちょっとワケありで..』




あれからここに一人で来た理由を実渕さんに説明した。不思議な人..初めて会ったのに自然と会話が進んでしまう。口調のおかげもあってか同性と話してる気分なのかな?


実渕『なるほどね..苦労してるのねそっち』


『えぇ、まあ』


実渕『こんな暗いのに女の子一人、更に重い荷物二つも。今度は誰か一人でも連れてきなさい。夜道は危険なのよ?』


『はぁい』


実渕『て事で貸して♪』


突然、実渕さんはスッと荷物全部を片手で取り、更に空いた方の手で私の手を掴み歩き出した


『えっ!?み、実渕さん!?』


実渕『道教えて。送ってあげる♪』


『そんな、悪いですよ』


実渕『いいの♪放っておけないのよ貴女』


『でしたら、荷物だけでも!』


全部持たせるとか申し訳無さすぎる!!


実渕『..じゃあ名前で呼んでちょうだい。敬語もなし』


『え、そんな..年上の方なのに』


実渕『じゃあダメ』


『えぇ~....じゃ、じゃあ....




玲央?』







/ 290ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp