白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第21章 ★青色の決戦★
『『『『うおっしゃあああああああっ!!!』』』』
?『残り五秒決めれば同点だ!!!』
会場は沸き、誠凛の選手もベンチも歓喜の声をあげた
『でも入れてしまってはダメ』
立花『え...?あ、そっか!同点ではなく勝たなきゃいけないですもんね!それには入れるんじゃなくて外す、そしてそれをリバウンドで改めて入れる』
『そう、その通り。よく分かったわね、偉いわ光』
立花『えへへ///』
木吉がボールを構え、外すために僅かにゴールからずらして放つ。その瞬間はまるでスローモーションのように思えた。その外れたボールを追いかける選手たちの動きでさえも。
火神『うぉぉぉぉぉ!!!』
そのボールを取ったのは火神。だがそのボールは青峰が弾き飛ばした。弾かれたボールは遠くに飛ばされそれを今吉が追っていく、そしてマークはない。完全に彼が決める、と思われたその時
今吉『(....ちょお待てや、なんで..なんでお前がそんなとこおんねん、黒子!!!)』
ボールを追って誰よりも先に動き出していたのは黒子だった
今吉『火神でなく、青峰の方を信じたっちゅうんか!?』
黒子『いいえ、少し違います。ボクが信じたのは両方です。でも最後に決めてくれると信じてるのは一人だけだ!!火神君!!!』
渾身の力で体を反転させイグナイトで火神の元へボールを打ち出した。それを受け取り、止めようと手を伸ばした青峰のブロックも虚しく、ボールはゴールに叩き込まれた
ギリギリのゴール。そして誠凛に二点追加され、結果101対100、前回の試合を払拭させる誠凛の勝利
?『試合終了ー!!!!!!』
『『『『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!』』』』
誠凛の選手は互いに勝利の雄叫びをあげながら、抱き合い喜びを分かち合った
立花『やりました!!お姉様!!勝ちましたよっ!!』
『そうだね....うん、おめでとう。いい試合だった....っ』
隣ではしゃぐ立花の横で、零蘭は静かに涙を流しコートに向かってゆっくりと拍手を送っていた
青峰『負け....た?そうか...負けたのか、オレは』
青峰は初めて負けたその味わったこともない感覚に呆然と立ち尽くしていた。