第2章 天空...
目の前に見覚えのない景色が広がっている。
ここは、どこなんだろうか...。
周りをキョロキョロしていると、少し遠くに白いドレスを纏
った女性を見つけた。
俺は、少し早歩きでその女性に近寄る。
『あの...すみません。ちょっといいですか?』
声をかける俺に、女性は小さく頷いた。
『っ...ここは...いったい?』
『新しい方ですね。ここは天空。天国か地獄に行く前に必ず
来る場所です。』
『てん..ご..く...俺は、死んでしまったってことですか?』
『まぁ、そういうことにはなるんですが、どうやら貴方はま
だ死ねない運命だそうです。上の指示ですので仕方ありませ
んが...』
この人は何を言っているのだろうか。
俺は、まだ死ねない?
てことは、現実に戻れる...?
『ですので、目を瞑ってください。私が、貴方を元の世界へ
お帰し致します。』
...やっぱり!帰れるんだ、俺。
『本当ですか!ありがとうございます!』
感謝の言葉と同時に、俺は目を瞑る。
そして、数秒.....。
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「なんでだよ...なんでなんだよ!!戻ってこいよ!なぁ!」
誰かの怒鳴る声が聞こえる。
俺は、ゆっくりと目を開けた。
そこには...