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魔法が解けるまで

第1章 ようこそ、ホグワーツへ






ダンブルドアさんの言っていた小屋は校舎を出てすぐに見つかった。



この中にハグリッドという人がいる。……らしい。



「おじゃまします……」



インターホンなんか無かったのでとりあえずドアを叩き、中に入ってみる。



「おお、お前さんかダンブルドアが言ってたのは」



「はい、って……え?」



中にいたのはこっちも漫画のようなもじゃもじゃ髭の大男。



でかい。



私の2倍近くあるんじゃないか。



っていうか体と小屋の大きさが合ってない。



「俺はハグリッドだ。……よいしょっと、それじゃあ行くぞ」



大きな体で小さなドアをくぐると、外に停めてあるバイクのようなものに乗る。



私はその隣にくっついてるカプセルみたいなやつに乗せられ、ゴーグルを渡された。



「ちょいと揺れるからな、掴まってろよ」



あっという間にバイクは宙に浮き、風を切り雲を切り空を走り出した。



空を。



「うわああああああああ!!!」



地面はどんどん遠くなっていき、完全に雲の上まで来た。



嘘だろ……空走ってる……。



雲の上を鳥のようにスイスイ走る空飛ぶ車の原理はわからないし、考えたくもない。







「だったけな、お前さんのその髪は生まれつきか?」



ハグリッドは慣れた手つきで、長い髪と髭をたなびかせながら快適そうに運転している。



怖い、怖い怖すぎる。



「へ……あ、えっと、ダンブルドアさんから聞いてませんか?」



「お前さんが魔法界の運命を変えるためにマグル界とは別の異世界から来た、ってとこは聞いたな」



「えっと、どこから説明すれば…うええああああ!!」



ちょっと揺れるぞ、の声を脳みそが理解する前にバイクはスピードを上げ、ぐんぐん降下し始めた。



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