第3章 日向翔陽
【おまけ】
未だに焦ってる翔ちゃん。
そこに軽快なメロディが流れ出す。
音の発信源は私の携帯。
もちろん相手は、
……先程、翔ちゃんが無理やり通話を切った月島くん。
翔ちゃんはキョトンとして相手が誰だか分からないらしい。
まぁ、いいかと思い応答ボタンを押す。
『…もしもし』
明らかに機嫌の悪い声。
どうしようかと一瞬悩んだ末、言い訳をさせてもらう事にした。
「えっとね?さ、『言い訳なら十文字以内で答えてクダサイネ』
!?十文字??
うーん、、、
「し ょ う ち ゃ ん が き っ た」
我ながら天才だと思う。
とりあえず十文字以内に収めれたことにほっと息をつく。
『翔ちゃん?あぁ、日向か。ちょっと代わって』
翔ちゃんに無言で微笑んで携帯を差し出すと、恐る恐る「もしもし?」と言うと同時に月島くんの怒る声が漏れてきた。
それからというもの1時間みっちりと説教を受けた。
……説教を受けていくにつれ翔ちゃんがゲッソリとしていったのは間違いない。