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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


「恥ずかしくて…死んじゃいそう」
「もっと言ってやろうか」

顔を手で覆って恥ずかしがるアレスを、ルヴァイドはからかった。

「この女タラシ!!」
「ははは」

皮肉を言えば、初めてルヴァイドが声を出して笑った。その事に唖然とするアレス。

「…何よ、笑えるんじゃない」
「人を何だと思っているんだ」
「生真面目な根暗」
「もう一度言ってみろ」

据わった目付きに、アレスは舌を出して誤魔化した。
そしてルヴァイドの腕の中から脱出すると、彼に手のひらを差し出した。

「帰りましょう」
「…そうだな」

ルヴァイドはその小さな手を握り返し、ぽつりと呟いた。

「俺も、強くならねばな」
「もう充分強いのに?」

お前を守れる強さが欲しいのだ。

ルヴァイドは胸中で静かに呟いたのだった。
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