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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


(男として、嫌いではないなぁ)

美形なその顔を、アレスはぼぅっと見つめた。

「……お前なら、良い」
「え?」

ルヴァイドの顔に思わず見惚れていたアレスは、彼の言葉を聞き逃してしまった。

「俺はどうやら、お前に心を盗られたようだ」

アレスの手首を引っ張り、ルヴァイドは彼女を胸に抱き止めた。

「え、えぇっ!?」

状況についていけていないアレスは、ルヴァイドの香水の香りが鼻について、一気に顔を赤面させた。
慌てふためくほど、男の抱擁は強くなる一方だ。

「俺達が出逢ったのも、何かの縁だな」
「ちょっと待って!!いつもそうやって女を口説いてるんでしょう!?」

非力な力で、ルヴァイドの胸を突っぱねるアレス。
精一杯の様子だが、あまりに弱いその抵抗にルヴァイドは苦笑した。

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