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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


無意識に何度も手首を擦るアレスのその手首を、ルヴァイドの大きな手が掴んだ。

「な、何?」

急な事に驚くアレスだったが、今度は彼の手を払ったりはしなかった。

「これはなんだ」

ルヴァイドが低い声でアレスに問う。
彼の視線は、カーディガンの袖から見える、彼女の細い手首にはっきり残る痣に集中していた。

「あ…これは…」
「誰かに襲われたのか!?」

痣は明らかな圧迫痕。
その大きさからいって、人間の男の手で強く掴まれたに違いない。

「俺の部下か?」

怒りを滲ませるルヴァイドに、アレスはひきつった。

「違うわよっ」
「なら言え、誰にやられた!」

何故目の前の男はこうも熱くなっていて、そして何故私が怒鳴られるのかとアレスは腑に落ちない顔をした。

そして思案する。

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