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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


憮然たる面持ちでアレスを見下ろせば、とりあえずは怪我の一つもないようで胸を撫で下ろす。

そっとアレスの側に近寄り、彼女の華奢な肩をなるべく優しく揺すった。

「おい」
「…………」

なかなか目を覚まさないアレス。
どこか具合でも悪いのだろうかと、ルヴァイドが心配して彼女の手首に触れた瞬間。

「!?」

突然アレスの瞳が見開かれ、怯えた表情でルヴァイドの手を振り払ったのだ。

「す、すまぬ」

あまりの怯えように、ルヴァイドは反射的に謝った。

「あ…、なんだ、ルヴァイドだったのね…」

アレスはその紫の瞳を何度か瞬き、見知った顔に安堵の溜め息を溢した。

「寝ぼけたのか?」
「だって急に何かが触れてきたから…」

手首を擦りながら、銀髪の男の顔を思い出してアレスは俯いた。
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