• テキストサイズ

セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第9章 ラブラドライトの叡智


『!?テメッ、ニンゲンの癖に俺様に何しやがる!?』
「──俺はまだ死ぬわけにはいかぬ!死神よ、まだ俺を連れて行くな!」

ぼやける視界の中で姿を現したのは、とても人間とは言い難い、魔性の姿をした若者。
ルヴァイドは必死の形相で、目の前の存在を倒しては抑え込んだ。

「…最後に一言…アレスに謝るまでは…」

死んでも死に切れぬと、ルヴァイドの目尻から涙が零れた。

『………俺は、死神じゃねぇ』

声のトーンを落として言う青年は、品定めをするようにルヴァイドの魂を睨め付けると、その体を力づくで押し返す。

「死神でなければ、何者だ」
『悪魔だ』

人間のルヴァイドからしてみれば、然したる違いはない存在に向けるその眼光。悪魔と言っても怯まないその鋭さに、精神だけの姿となったバルレルは苦笑を漏らした。
/ 332ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp