• テキストサイズ

セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第8章 セレスタイトの歌声


「随分と執心しますね、ルヴァイド?」

アレスを庇い睨みつけてくる黒騎士を、レイムは含み笑いで見上げる。

「貴方は彼女を愛しているようだ」
「異論はない」

あまりに直球な言葉のやり取りに、イオスをはじめとする部下達は呆けてしまう。一瞬遅れて、アレスの顔が赤くなった。

「おめでとうございます。これでゲームは貴女の勝ちですね」

レイムが、ルヴァイドの背後に隠れたアレスを覗き込んで微笑んだ。そして怪訝な顔のルヴァイドにも同じように笑って見せる。

「ゲーム…だと?」
「初めてお会いした時、彼女にゲームを提示したのですよ」

私に殺されたくなければ、ルヴァイドと恋仲になるようにとね。

「そして貴女は無事にルヴァイドの心を掴んだ。その美貌と体を武器にすれば簡単でしたかね」

まぁとりあえずは、おめでとうございますと言わせて下さい。

「ちょっと待って!!その言い方だと、まるで…」

反論しようとしたアレスに、ルヴァイドはゆっくりと向き直った。その顔はひどく険しいもので、アレスは思わず怯んでしまう。
/ 332ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp