• テキストサイズ

セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第7章 クリソプレーズの囁き


「でもフロト湿原でイオスを庇って嘘がバレて……仲間内に敵の間者がいたら不穏だからって…」
「つまりは追い出されてきた訳か」

アレスは少しだけ毛布から顔を出す。

「追い出されたって言うよりは、自分から出てきたんだけど…」
「夜間に歩き回るハメになったのだから、どちらでも同じ事だ。奴らは女をそんな時間に放り出すのか」

いや、そもそもの原因は旅団にある。
イオスが口を滑らせなければ、アレスは白を切り通せたかも知れないのだ。

その考えに行き着いて、ルヴァイドの眉間のシワがますます深くなる。
アレスは彼の思考に思い当たり、宥めようと体を起こした。

「イオスは悪くないのよ!あの状況じゃ仕方がないもの」

死に直面した状態で、アレスの都合を慮れと言うのは無理な話である。

「しかしだな…」
「結果としてあなたの下に戻って来れたんだもの。仲間から嫌われたのは悲しいけど……」

ルヴァイドのそばに居られて、本当に安心しているの。
/ 332ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp