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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第2章 ターコイズの守護


セレスタイトに導かれて走る中、目の端々に無惨に殺された遺体が否応なく飛び込んでくる。

病の床に臥せっていたであろう老人が、なんとかして逃げようと必死に歩いていたその背中に容赦ない一太刀の痕。

手首を切り落とされて抵抗できなくされた後に、槍で一突きにされた少女。

言葉に表すことも憚られるような悲惨な状況に、アレスの瞳が思わず潤んだ。
そして沸々と沸き上がる怒りに、杖を持つ指先が白む。

「どうしてこんな、酷いことを…」

煙のせいだけではなく、声が震えた。
後ろを走る面々は、その呟きに答えずに黙り混む。


しばらくして、質素な作りの小屋が目の前に現れた。

「石の反応は、この中からね…」
「アメルは無事なのか!?」

アレスの呟きに、マグナが悲痛な声を上げる。

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