第2章 ターコイズの守護
「俺はアメルを放っておけない!皆は先に脱出してくれ!」
無茶を言うマグナに、最年長のフォルテが重い口を開いた。
「今バラけて単独行動をとるのは、死にに行くようなモンだぞ」
「でも…っ!!」
「まだ火の手が回るには時間がある。聖女の安否を確認したら村を出る、それで良いな?」
フォルテの提案に、ネスティとバルレルは不満げな顔を見せたが、マグナは大きく頷いた。
「アレスも一緒に来てくれる?」
不安げなケイナが、アレスを見つめた。
アレスは首を縦に振ると、スカートを翻し、先導に立って走り始めた。
「聖女の居場所が分かるのか!?」
「石が呼んでるの!!」
ロッカに頼んでアメルに渡してもらったセレスタイトからの強い波長を、アレスは肌で感じていた。
それを追って走り続ける。