• テキストサイズ

セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第6章 アイオライトの涙


信号を頼りに迎えに来れば、不自然に大地が揺れアレスは戦闘中だった。援護は不要のようだったが、アレスの様子がおかしかったので助太刀した。

「怪我ハナイカ」
「えぇ…平気よ…」

そう言ったものの、雨に混じる血の臭いにアレスはむせかえった。

「我慢スルナ」

ゼルフィルドの無骨な鋼の手が、アレスの背中を優しくさする。アレスは吐き気を堪えながらその腕にすがりついた。

「彼らは…死んでるの?」

先ほどまで動いていたのに、今は地に伏してピクリともしない。
アレスの問い掛けに、ゼルフィルドは淡々と答える。

「急所ヲ狙ッタ。即死ダ」
「…どうして殺したの」

確かにこいつらは私を犯そうとしてたけど、アナタの攻撃なら致命傷にならないように射撃できたでしょう?

ゼルフィルドの手にある銃を見つめながら、アレスは呟くように言った。

/ 332ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp