第6章 アイオライトの涙
こんなに寂しく思うのは、この仲間たちの居心地が良すぎたせいだ。
でも、その仲間から嫌われてしまった。
自分が招いた結果とは言え、久しぶりに感じる孤独感が哀しい。
「…私がここに居ることで心穏やかにいられない人がいるなら、私はここに居るべきじゃないもの」
自分に言い聞かせるように言った。
「短い間でしたけど、お世話になりました」
「あぁ…気をつけてな」
「ゼラムに来た時はまた寄りなさいよ」
家主のギブソンとミモザに礼を言うと、今にも泣きそうなマグナに笑って見せた。
「俺、寂しいよ…せっかくアレスと仲良くなれたのに…」
「…アメルをよろしくね」
視線を向ければ、アメルはミニスと共に泣いていた。
そうさせているのは自分だと思うと、心苦しい。
「…みんな、元気で」