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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第6章 アイオライトの涙


「僕は貴女を信用できない!!村を滅ぼされて、傷ついている僕達の前で平然と加害者の肩を持つ貴女を…僕の気持ちを理解した風をして、偽善ばかりを言う貴女を僕は信じない!!」

興奮して唇が震える。
一度堰を切って溢れた感情は、そう簡単には静まってくれなかった。

アレスは無言で、ロッカの言葉を受け止めていた。

それすらも彼には気に入らなかったようで、怒鳴り声をアレスに叩き付ける。

「裏切られるのはもうたくさんだ!!信じてたのに…」

弱くなった言葉尻に、アレスの表情が怯んだ。しかしそれはほんの一瞬。

怒りに震える兄を宥めようとリューグが立ち上がった時、アレスは僅かに笑みを浮かべて言った。

「本当にごめんね、無神経な事してロッカを傷付けて…私は出ていくから、もう心配しないで」
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