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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第6章 アイオライトの涙


「何で…お前がアレスさんの名前を知ってるんだ」

その言葉に、誰かの息を飲む音が聞こえた。
アレスは落胆する。

まさかこんな簡単に黒の旅団との繋がりがバレるとは。

仲間たちの疑念の視線が背中に集中するのを感じて、この場から逃げ出したくなる。

そんな彼女に助け船を出すかのように、一際強い覇気の持ち主が茂みから姿を現した。

「黒騎士っ!!」
「現れやがったな…!!」

ロッカとリューグが身構える。
ゼルフィルドは将の出現により、一歩引いて前線から下がった。

ルヴァイドは形容しがたい雰囲気の戦況を一瞥すると、表情のないアレスを見つめた。

またしても敵対する事になった彼女の眼差しに、思わず背筋が痺れる。
言わずもがな興奮していた。
仮面のお蔭で笑みを悟られる事はなかったが。
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