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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第5章 ラリマーの調和


「威嚇トハ言エ回避スルカ、ナカナカ良イ反応ダ」
「お前は…!」

敵の出現に仲間たちが色めき立った。

ゼルフィルドの背後から槍を手に現れたのはイオス。
彼はアメルを庇って銃弾を回避したマグナを一瞥すると、ぐるりと他の面々に視線を這わした。

イオスの紫紺の瞳と、アレスの瞳がほんの少しだけ交わる。

(今からイオスを捕まえます、って言ったら怒るわよねぇ?)

アレスは胸中で苦笑をした。

「このまま王都に立て込まれ厄介だったんだがね。そちらから出てきてくれるとは、助かったよ」
「…ほざけっ!!」
「そうだな、こうでなくちゃわざわざ遠出してきた意味がねぇよな」

リューグとフォルテの言葉に、マグナの眉頭が寄った。

「どういうこと?」
「手詰まりだったのはお互い様と言うことよ」
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