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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第5章 ラリマーの調和


他人の事ばかり気にして誰にでも優しいアレス。彼女の優しさと強さに、仲間たちは素直に甘えている。

だが、アレスはそれが重荷ではないのだろうか?

アレスが時々疲れた表情をすることを、リューグは知っていた。
今だって、深刻そうな顔して何やら考え込んでいて。

他人の心配をするより先に、自分の心配をしたらどうだと言ってやりたかった。

「アメルの事にしても、兄貴の事にしても、お前が一人で背負う事ないんだからな」

二人は愛情に飢えているから、必要以上にアレスに甘えたがる。

「気遣ってくれてありがとう」

アレスはふわりと微笑んだ。

「でも、私はリューグにも甘えられてみたいなぁ?」
「はあっ!?」
「リューグが私を頼ってくれたら嬉しいよ」

もっと君の心に触れてみたい。
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