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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第5章 ラリマーの調和


「どうして君がその事を知ってるんだ」

ネスティの声が低くなり、目付きが鋭くなった。
図らずも墓穴を掘ってしまった事をアレスは理解する。

口篭る彼女を見据え、そして視線を前方のマグナへとやり、ネスティは疲れたように嘆息した。

「どうせあいつから聞いたんだろう?派閥の機密事項を部外者に漏らしたらどうなるか、キツく灸をすえてやらないとな」
「勘弁してあげて、聞いた私も悪いんだから」
「そういう問題じゃない」
「あのネーチャン、見かけによらず凄いんだなぁ」

フォルテは暢気に感心している。

「…しょうがない。僕も同行することにしよう」

ネスティは荷物を背負い直して歩き始めた。
その隣をフォルテが行く。

「なぁ、あいつら出てくると思うか?」
「十中八九襲ってくる」
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