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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第5章 ラリマーの調和


「…そうですね」

頷くアメルは、泣いていた。

アレスはこんな話を振ってしまって申し訳無いと詫び、気まずさから口をつぐんでしまう。

台所にはもう一時、二人の調理の音だけが響いていた。


+++

太陽が高度を上げ、仲間たちがそれぞれに活動を始めようとした矢先のこと。

「みんな、装備を整えて玄関に集合!」

…というミモザの号令で、各々荷物や武器を手に玄関先に集まっていた。

「ミモザ先輩、何を始める気だろう?」
「さぁな…あまり良い予感はしないが」

派閥の先輩として、多少の無茶をかましてくるミモザを知っているだけに、マグナとネスティはあまり乗り気ではない。

「…ったく、こんな暇があるんだったら鍛練してた方がマシだったぜ」

リューグは舌打ちを隠さない。
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