• テキストサイズ

セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第5章 ラリマーの調和


アレスはわざとらしく笑って見せるが、本心は抱き締めた時に感じた、冷えたバルレルの体を心配しての事。
言わなくても感情を読むだろうとあえて黙って見つめれば、バルレルはヒラヒラと手のひらを振って姿を消してしまった。

「まったく…飲みすぎよ」

両手で握れる限界の本数を抱えて、アレスは文句を垂れる。
それと同時に、肩から力が抜けるのを感じて溜め息を吐いた。

思わぬところで黒の旅団との繋がりがバレたが、結果的に支援を受けられそうで何だかほっとするアレス。
悪魔の言葉なので確証はないが、何故かバルレルの言葉は信頼に値すると思えた。

「マグナの影響かしらねぇ」

人を無条件に信用して信頼する、お人好しの駆け出し召喚師。
ネスティの、当然の詰問から庇ってくれた。
/ 332ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp