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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第5章 ラリマーの調和


自信に満ち溢れた不敵な態度は、アレスに安堵と彼に対する信頼感をもたらした。

「ありがとう、バルレル君」

ふわりと腕を彼に伸ばし、華奢なその体を引き寄せて抱き締める。

「なっ!?」

あまりに自然なその動きにバルレルは抵抗を忘れ、彼女の腕の中で驚愕の声を上げた。

「あなたは今は子供の姿だけど、本当は違うんでしょう?」

アレスの言葉に、ピタリとバルレルの抵抗が止んだ。

「…何で分かる?」
「何となく、あなたは普通の悪魔とは違う気がする」
「それは…褒められてんのかぁ?」

バルレルは外見に見合わない苦笑を漏らす。

「まぁ…見てくれで判断しなかったあたり、お前は他のニンゲンどもと違うことは認めてやるよ」

霊界サプレスでは結構名を馳せているが、今はその名も廃る姿だ。
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