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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第1章 カルセドニーの導き


悪魔の少年は、心底嫌そうに顔を歪める。
それを横目に、眼鏡を掛けた青年はアレスをじっと見据えて口を開いた。

「君がロッカの言っていた地質学者か?」
「はい」

アレスの頷きに、ネスティと名乗ったその青年はきらりと眼鏡を光らせた。

「失礼だか、君は鉱物鑑定士のユメノ一門の者ではないか?」
「なんだよネス、鉱物鑑定士って」

知らぬ単語に首を捻るマグナ。

「サモナイト石には機界、鬼妖界、霊界、獣界、名もなき世界の5種類があるのは知ってるな?」
「当然だろ」

そこまでバカにするなよな…と、マグナは頬を膨らませる。

「それらは各界と誓約をすることにより、属性ごとの力と色身を帯びる。では、誓約前のサモナイト石を見たことがあるか?」
「……ないと思う」

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