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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第4章 アマゾナイトの希望


「…ご忠告どーも」

リューグはぶっきらぼうに言った。そんな態度でも、少しは聞き入れてくれたように感じてアレスは嬉しく思う。

「じゃあ話はこれくらいにして、ご飯食べに行きましょう!」

差し出された手のひらに一瞬戸惑いの表情を見せたリューグだったが、そっと握り返す。
そして内心自嘲した。

(様ねぇな)

不審な合流を果たしたアレスに疑心を持っていたのに、やり込められてしまった。
こいつと話すと、牙を抜かれるというのか毒気を抜かれるというのか。とにかくペースが乱される。

「ロッカの分のご飯も、取っておいてあげないとね」
「起こせば良いだろ」
「じゃあ、優しく起こしてあげたら?リューグが」

言われてたじろぐ弟に、兄弟とはそんなものなのだろうかとアレスは不思議に思った。
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