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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第4章 アマゾナイトの希望


「双子って大変ねぇ」

アレスは少し呆れつつも、リューグに同情してやった。
しかし彼を椅子に座らせ、自分もベッドに腰掛けると優しく言い聞かせる。

「でもね、リューグ。ロッカはリューグじゃないのよ」

確かに最初は、お母さんのお腹の中で1つだった。
ずっと一緒に育ってきたんだろうから、二人で一人の人間の様に錯覚してしまう時もあるかもしれない。

「リューグは情熱と闘争心を、ロッカは冷静と調和を、分かち合って生まれてきたんじゃないかしら」

だから反発しあう。
けれど、それはお互いが欠けている物だから惹かれ合う。

「だから今までずっと一緒に居たんでしょ」
「…不本意だがな」

素直じゃないリューグに、アレスは微笑ましさすら感じる。
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