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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第1章 カルセドニーの導き



「なんじゃ、お前さんたちか」

アグラバインが扉を開けると、そこには眼鏡を掛けた青年。その顔に見覚えがあるのか、アグラバインは目元の表情を変えた。

眼鏡の青年の後ろに控えていた大柄な男が、白い歯を見せて笑う。

「さっきはどーも」
「ご迷惑おかけします…」

頭を垂れた巫女の黒髪が、その肩からサラリと落ちる。

「とりあえず中に入りなさい」

アグラバインが家の中に招き入れれば、リビングは一気に人口密度が上がった。

「へぇ、意外と大きい家なんだな」
「失礼だぞ、マグナ」

先程の眼鏡の青年にたしなめられたマグナが、黙して傍観していたアレスの視線に気付いた。

「きみは…?」

アレスは、その場の視線を全て当てられて、小さく会釈をする。

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