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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第4章 アマゾナイトの希望


淡々と喋り続けるロッカ。
アレスは黙って聞いていた。
きっと彼は口に出して話すことにより、自分の感情や現実を整理しようとしていると思ったからだ。

「…僕、初めて人を殺しました」

いつも美味しい野菜をくれるおばあさんを斬りつけた兵士の、鎧と兜の隙間に容赦なく槍を突き刺しました。

「何も考えずに急所を狙いました。相手が少しもがいて絶命した後も、僕は死体を踏みにじり続けた」

大好きなおばあさんの暗い瞳が見つめる傍らで、僕は狂ってた。

「リューグの方が敵を多く倒しているのに、平然としていた。僕はやってしまった事実に震えるしかないのに、あいつは普段と変わらず僕に叱責した」

『しっかりしやがれ!この腑抜け野郎!!』

「僕は駄目な奴ですね…村の仇なのに、僕は本当は…」

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