第4章 アマゾナイトの希望
「…石の波長を追ってきました」
それは先日の村での事で証明されているでしょう?
「ふむ、なるほどな。それが君の特殊能力の内の一つか。ならばもう1つ聞こう」
ロッカとリューグがここに転がり込んできた時、それはもう悲惨な格好だったが君はどうだ。
「汚れてもいないし、消耗してる様子もない」
「何だよネス!アレスを疑ってるのか!?」
「これは確認しておくべき大事な事だ」
この女性は奴等の息が掛かっているかも知れないんだぞ。
マグナが驚きの眼を見開き、その表情はみるみる内に怒りに染まった。
「いい加減にしろよ、ネス!!」
喧嘩にまで発展した二人の言い争いに、アレスは色々と逡巡した後寂しそうに笑う。
「あのままの姿で聖王都に入るのは気が引けたから着替えたのよ」