第4章 アマゾナイトの希望
「だが、これだけは守れよ」
奴らに顔を見られるな。
戦闘には参加するな。
引き上げるときは同時に撤退すること。
「僕達は仲間だ。仲間のチームワークは絶対に乱すなよ」
「…仲間だと、思ってくれてたのね」
いつの間にか旅団の一員にされていて、驚きを隠せないアレス。
「違うか。アレスはルヴァイド様の嫁候補だな」
「よ…めっ!?」
「ルヴァイド様もそろそろ身を固めるべき御年だ。出会ったのが戦場とは言え、お気に召す相手が見つかって良かった」
「いおす、カラカウノモソレ位ニシテオケ。見ロ、しょーとシテルゾ」
顔を真っ赤に染めて固まっているアレスを、ゼルフィルドは冷静に客観視している。
イオスは笑いを噛み殺して、咳払いをすると表情を引き締めた。