第4章 アマゾナイトの希望
「ほんの少しだけで良いから、あの子達の無事を確認したいの。だから一緒に連れていって」
アレスは手を合わせてイオスに頭を下げる。
アメル達の安否だけが気掛かりで、ここまで息を切らせながらも部隊の先回りをしていたのだ。
ルヴァイドが先刻承知だったのは想定外だったが、どうせバレて怒られること。今戻っても後で戻っても一緒だろう。
「私は彼らに見つからないように影から見てるだけだから、ね、お願い!」
アレスの嘆願に、イオスはやれやれと肩を落とした。
「…駄目だといってもどうせついてくるんだろう。まぁアレスがいれば、ゼルフィルドの召喚主はアレスと言うことで話がつくしな」
「イオスってば、話が早い!!」
「ヨロシク、主殿」
単純に歓喜するアレスに、ゼルフィルドが礼をした。