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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


大きな彼の手に、そっと自分の手を重ねる。

「ルヴァイドは、何故戦うの?」

焼け落ちるレルムの村でルヴァイドに問われた事を、今度はアレスが聞いてみる。
ルヴァイドは空いている手でこめかみを掻き、長い溜め息を吐いてからぼそりと語った。

「…父の汚名を雪ぐためだ」

遠い目をするルヴァイドの肩に、アレスはこつんと頭を寄り掛からせた。

ルヴァイドの事は応援したいが、軍としての行動は間違っている。
村を焼き払い、いたいけな少女を誘拐して利用するなど、許されるはずがない。

ルヴァイドの力になってあげたいが、アメルも守ってあげたい。

両者に挟まれて頭を悩ませるアレスだったが、これだけはルヴァイドに言いたいことがあった。

「約束して。ペリドットを肌身から離しちゃダメよ」

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