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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


聖女を誘拐し、デグレアに連れていく事が自分達の任務だ。

「デグレアが何でアメルを狙うのか、教えては…くれないんでしょうね」
「聖女が何かしらの‘鍵’であることは確かだ。元老院の長老達の目的なぞ、俺達の預かり知らぬところだからな」
「……何故自ら聞かないの?」
「俺達は元老院の手足に過ぎない」

自分の騎士道を貫くことも出来ない環境に長く置かれたせいで、すでに心は失われていた。

ルヴァイドは僅かに口元を弛めると、それは寂しそうに笑った。

「お前が昨日言った通りだ」

流れに逆らえずここまで来てしまった。もし抗っていれば、違う道もあったかも知れない。

「…今からでも遅くないわ」

アレスはルヴァイドの隣に腰を下ろし、彼に寄り添った。
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