第3章 ペリドットの癒し
ルヴァイドは彼女の舌に、泡立った自分の唾液を落とし込む。
「飲めるだろう?」
逃げないようにアレスの顔を押さえ付ける。
アレスの眉が僅かに寄ったが、彼女はルヴァイドの唾液を飲み込んだ。
「…可愛い奴だな」
素直なアレスにルヴァイドは微笑んで、その行為を何度も繰り返す。
そして飽きると、今度はアレスの唾液を喉をならしながら飲み込んでいった。
あまりにしつこい接吻に、ついにアレスが白旗を上げる。
「もう本当にダメ…」
「気に入らないか?」
「そういう事じゃなくて…」
彼はレイムに対抗意識を燃やしているんだろうなと思うアレスは、ルヴァイドの下から逃げ出すと乱れた服を手で直した。
「気持ち良すぎて、変になっちゃいそうなの」
キスだけなのに、欲情されられてしまう。