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モノグラム

第2章 鍵




私は不思議に思い、それを拾い上げた


キーホルダーすら付いてない鍵だった


どこかの部屋のカギだ

彼が落としてしまったのだろう

財布なら交番に届けるが

鍵は.....



私は悩んでいた

本来なら店に預けるのが一番だが

もう店が閉まって誰もいないし



明日に、店に持って来るか....


私は疲れていたのもあり

早く帰って布団に入りたかったのだ

だから深く考える事なく

鍵を自分のポケットに

なおして家に帰ったのだった







 次の日の昼前に私は

スマホの着信で起こされた

何時だと思いながら

眠い目をこすりながら電話にでると

店からの電話だった



ハッキリしない頭に

向こうは容赦なく話してくる

眠すぎて内容が入ってこない

眠りに入りそうな私の耳に

ある一つの単語が聞こえたのだ




『鍵を知らない?』



私は、その瞬間に目が覚めた

電話の相手に持っていることを伝えると

相手が店にいるからと言われた

待っていると向こうが伝えていると聞いて

私はため息混じりに

今から店に持って行くと伝えて電話を切った


服を着替えながら私はイライラしていた

眠い中に起こされた事もだが

落としたのは自分なのに....


この段階で芸能人は勝手だと

印象付いてしまったのだ

何万人の胸を熱くするアイドルに

私は腹を立てていたのだった


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