第68章 誓い
私はやっと彼の温もりを感じていた
もう二度と感じる事が出来なと思っていた
温もりを・・・・
幸せを感じてる頭に
突然、彼の胸である事を思い出した
そんな私の表情を彼は見ると
心配そうに話しかけてきた
大倉「・・・どなんしたん?」
私は彼の胸からそっと離れて
「店で私に
話しかけましたよね・・・
あれで同僚たちに
バレてしまいました」
私の言葉で
彼は全てを察したようで
少しだけ苦笑いを見せて
大倉「知ってもらう為やで・・・」
「えっ・・・」
彼の意外な言葉の
意味が分からなかった
すると彼は
ゆっくりと話し始めた
大倉「俺の彼女やって
知って貰いたかってん」
その言葉を突然私は遮った
「でも!!!!!!!」
そんな私を彼は微笑みで止めた
その表情で私は自分の口を止めた
大倉「俺は自分の立場は知ってる
みんなに知られん事が
アンタを守る事やと思う」
私は彼の顔を見つめ続けた
大倉「でも・・・・
隠してると
アンタの前の男に
いつまでも勝てん気がして・・・」
彼は悲しい表情で
自分の心を語った
「大倉さん・・・」
私は彼の気持ちを知って
胸が熱く切なくなっていた
大倉「もう、ほんまにええねん
アンタの彼氏は俺や
マスコミでも何でも守る」
そう言うと私を強く抱きしめた
「嬉しいです・・・・」
私は抱きしめられながら呟いた
大倉「俺、守るから・・・」
私は彼の胸で何度も頷いて
返事をした