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モノグラム

第44章 彼




 私と安田さんは

彼の部屋の前に立っていた



安田さんが彼のインターホンのボタンを押すと

しばらくしてドアが開いて

少し機嫌の悪そうな彼が顔を見せた



大倉「なんやねん、こんな時間に?」



そう安田さんに言った時に

後ろに隠れていた私に気が付き

驚いた顔をした



「こんばんは・・・」



私は気まずかったが声をかけた



彼は私と安田さんの顔を見て

小さくため息をつくと




大倉「入って・・・」



そう言うと私たちを中に招き入れたのだ



私は入って驚いてしまった

この前と違って部屋が散らかっていたのだ



それを安田さんも見て



安田「どなんしたん?

大倉にしては、散らかってるやん」



その言葉を聞いて彼は

脱ぎ散らかしている服を片付けながら



大倉「何もやる気なくってな」



安田「そんな時はあるな」



安田さんは、笑いながら

彼が片付けた場所のソファーに腰を掛けた



私の方は

どうしていいのか分からず

部屋の入口で立っていた



そんな私に気が付いた安田さんが



安田「ここに、おいで」



そう優しく隣の場所を叩いた

私は言われた通りに座ろうとしたら



大倉「こっちに座って」



彼が強引に安田さんの前のソファーに

私を導いたのだ


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