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* クラス管理はお任せを *

第3章 ちょっと冷静になってみよう*





あれから、カケルとミノルの二人とは
くだらない話で盛り上がり、

すぐに仲良くなった。



お互いが何かを言うたびに
色々喧嘩になるが、

喧嘩するほど仲がいいと
いうことなのだろう。


喧嘩が終わる頃には、すでに
仲良く笑い合っていた。


その二人を見ると、なんだか
とても胸がキュンとくる。

普段見慣れていない光景だからだろう。




そして、授業も終わり、
私の新高校生活第一日目は
無事に…終了したと思う。

教科書を鞄に押し込みながら、
私は大きく深呼吸をした。


一日目から色々あったな…


今までの思い出に
頭の中で浸っていると、
隣の席の管理人が私に寄ってきた。



「あ、管理人さん。」


「どうだった、一日目。
 ここのクラスに馴染めそうか。」



ちゃんとこうやって
心配してくれる人もいて、

私の高校生活は充実しそうだ。



「はい、皆さんと
 仲良くなれそうです。」




元気よく返事をすると、
管理人は「そうか」と呟いた。


すると今度は後ろから、
暁と白石が話しかけてきた。



「ちーちゃ~ん!愛ちゃ~ん!」



暁が大きく手を振った。
白石はズボンに手を入れたまま、

「かえろーぜぇ」と笑った。



私はお返しに手を振る。



そしたら、暁が負けじと
さらに手を振り返してきた。






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