第2章 おかしなクラス*
カケルとミノルは、
お互いにらみ合っている。
すごく失礼だけれど…
とても面白いふたりだ。
自然に口が緩んでしまった。
「なんで俺が怒られなきゃいけないの!?」
「そんなの自分で考えればっ!?
わ、私のこと
悪く言うからでしょ!!?」
「別に悪くいってねーもん!!
俺はお前のおかしなツンデレさを
皆に話そうとしただけだわ!!!?」
「それが悪いんでしょ!!?
べ、、別にツンデレじゃない…し!!
…カケルには分かんないでしょうね。」
「ああ!?なんか言ったか!!?」
…。
私は隣を見た。
白石が必死に笑うのを我慢している。
ああ…口の形がおかしくなってる…!!
「くっ…くくくっっ
くぁwせdrh’gyふじこip:あsw」
あ、おかしくなった…!!?
「ちょ、どうしたんですか!!?」
「ふh‘kbj:wwすtんcdgww」
「ええ!!?」
私は、理解不能な言葉を
放って爆笑している白石を
正気に戻すため、必死に
袖を掴んで揺すった。
「あ、ひとついうの忘れていた。」
管理人の声は、
こんな時でも冷静だ。
きっと、もう慣れているのだろう。
「なっ、なんですか!!?」
「白石は笑いのツボを
極度に押されると言動がおかしくなる。」
今それ言うかっ!!
「それ最初に言ってくださいよぉお!」
「別に要らないと思って…。」
管理人がとても悲しそうに
俯いてしまった。後ろに『しゅん』と
いう文字が見える…っ
「ごっ、ごめんなさい!!
で、どうすればいいんですかね!!?」
「あ、あとついでに、
あのいがみ合ってるふたりは
カップル だ。」
私はもう頭にキて
思いっきり叫んでしまった。
「今言わないでくださいよォオオ!!!!」
…どうやら私は
大問題なクラスに入ってしまったらしい。