第3章 E組へ
翌朝、目が覚めるとまず顔を洗う。
「……………うん!大丈夫大丈夫」
鏡の中の自分を励ます。これはもう昔からの癖だった。その後、朝ごはんを作り、叔父さんを起こしに行く。仕事も出来て、家事もできる叔父さんの唯一の弱点。それは朝に弱いということ。
「叔父さん。朝だよ」
叔父さんの部屋に入り、叔父さんをゆすり起こす。
「……………」
「叔父さん。もう起きないと、いつも出る時間に間に合わないよ」
「………今日からはいつもより遅くていい」
「昨日聞いたけど、それでももう起きた方が………わっ!」
突然腕を引っ張られ、叔父さんに抱きしめられた。
「×××××!?」
言葉にならない叫びが出る。目の前に叔父さんの顔が………顔が………ドアップで…………。抜け出そうにも叔父さんに敵うはずもなく、叔父さんの意識がはっきりするまで俺はそのままだった。