第2章 プロローグ
「烏間友喜。君はもうここへは来なくていい。E組行きだ。この恥さらしめ。」
そう担任の先生にENDのE組行きを宣告される。俺は頭が真っ白になった。
「おーい、友喜ちゃん。お前E組落ちになったんだってな。まぁ頑張れよなー。」
にやにやとクラスメートがそう声をかける。俺はいたたまれずその場を離れた。
「………………はぁ」
自転車で颯爽と帰る気分じゃなく、俺は自転車を押しながらため息をつく。すると電話が。着信をみると叔父さん(烏丸先生)からだった。
「もしもし?」
「友喜。今日は早く帰れそうだ。弁当買ってきたから一緒に食べよう。」
「ほんと!?うん!わかった!」
久々に叔父さんとの夕食に胸が高まるが、E組の件どう話そうか迷っていた。叔父さんはそういうの気にする人ではないとは分かっているが、せっかく出してもらっているお金のことを考えると落ち込んでしまう。