第5章 気づけば修学旅行
俺はお客側の席…ではなく、村松と同じ厨房側に立った。村松が匂いのきつい自家製のラーメンを作る横で、俺はチャーハンを作った。材料は村松の許可を取って、なるべく残ったものを使った。
「………う……うまい!このチャーハン!」
「確かに!このチャーハンは上手い!うますぎる!!」
「ラーメンはイマイチだがな。やっぱユキ!お前料理上手いよな!」
「……烏間くん、いいお嫁さんになれるわよ」
俺は狭間さんの言葉に訂正をいれた。
「お嫁さんって、俺は男だよ」
「おかわり!!あ、チャーハンの方な!」
揃う声についに村松がキレた。
「お前ら!今までの分、倍にして払えよ!!!」