第4章 体育の時間
体育は叔父さんが担当する。大体俺でもナイフをさばけることができた。でも叔父さんにとってみればまだまだで、見本の叔父さんの見事なナイフさばきと身のこなしに見惚れてしまう。
「…………おーい友喜ー?」
やばい。ぼーっとしてた
隣で相手役の渚が心配そうにのぞき込む。
「だ、大丈夫!ごめん。」
叔父さんの初めの合図が始まり、まず渚が勢いよく突っ込んできた。俺はそれをよける。その繰り返しだった。
「友喜、そのままじゃ何もならんぞ。しかけろ。」
と叔父さんのアドバイス。俺は渚の持っていたナイフを勢いよく上へ飛ばした。
「よし。今の動きなかなか良かったぞ」
「は、はい」
叔父さんに誉められた。
「友喜よかったね。」
「へ!?」
渚が俺ににこっとして言った。
…………俺そんなに顔にでてたかな?