• テキストサイズ

【銀魂】ヨルのウサギ

第5章 ヒルのウサギ









この後、阿伏兎が神威にこの事を報告しに行ってしまった。

この場に残された私は、まだ残っていた資料に目を通す。
それに加え、さっきのシャッター音の事も考えていた。



『…(扉が開く音はしなかったし、ましてや足音もしなかった…こりゃ、)』



バタンッと勢いよく本を閉じる。それと同時に口角が上がった。
相手はどんな人物か。どんなトリックを使ったのか。


どれほどの強さなのか


『(楽しみになってきた!)』



本を本棚に直し、颯爽と資料室を出た。そろそろ游燐に送ったデータが全て解読されて送られるはずだ。


軽やかなメロディーで通信してきたのは游燐だった。



『っと思えば早速、游燐からきたきた…。はいはーい』


«サクラ幹部っ♡資料29の解読できましたょ!»


『(ウザい喋り方は変わんねーな)…うん。で?なに?』


«ぇっとですね♡ 【さほど昔、本の一春雨書翰へ入者を……】は、【10年前、たった一度だけ春雨資料館に侵入できた人物】ってことですね!»


『…その人の名は?』


«………クモ男»


『クモ男?』


«【体制を低く保ち、音も立てずに任務をこなす姿はクモ】から名がつぃたそぅです♡»


『うーん。じゃあそれが10年前ってことはクモ男って今回の件と同一人物が高いね…』


«そぅですね…。念のため、もっと詳しく調べてみます♡»


『頼むよ』


«きゃっ♡サクラ幹部に任されちゃっ【ブチッッ】



『…ふぅ。…………クモ男、ねェ。』








/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp