第2章 魔法の世界へようこそ
目を開けるとそこは
不思議な風景だった
『人間が……空を飛んでる……』
普通の人間がお掃除用のほうきに乗って
飛んでいた
辺りを見ると空は赤いし、家も高かった
どこか、迷い込んでしまったようだ……
『どうしよう……』
悩んでいると誰かに肩を叩かれた
『キャッ!?誰!?』
「そんなに驚くもんかな……」
声をかけてきたのは、1人の男の子だった
『貴方は……誰……?』
「俺の名前はロノ、マジカル学園に通う生徒だ!んで?君は?」
『 エリーナ…… 』
「へぇー、 エリーナって言うのか!んで、 エリーナこんな所にどうしたの? 」
『道に迷ってしまったの……お父さんとお母さん……今頃どうしてるかな……』
私は涙が出てきた
「うぁぁ!泣くなって!俺が泣かした見たいじゃないか!?」
『あ、ごめんなさい……』
「とにかく、迷子なら学校に行くしか無いな!ってな訳で……このほうき貸してあげるから、これに乗って、学校に行こうぜ?」
とは、言われたものの
ほうきに乗れるわけが無い
『あの……私……乗った経験が無いんですが……』
すると、ロノ君に驚かれた
「えー!?ほうき乗ったこと無いって、マジかよ!?」
『そうなの……?』
「まあ、仕方が無いな!ほらっ俺の後ろに乗って」
私はほうきにまたがり乗った
「そしたら、俺に掴まってろよ?離したら真っ逆さまだからなー?」
『えっ……あ、うん……』
「それじゃあ、行っくぜ?」
『えっ!?キャー!?』
その瞬間、一気に空を飛んだ
『凄い……街が輝いて見える……』
「まあ、ここはムーンワールドだからな?」
『ムーンワールド?』
「まさか、ムーンワールドも知らないのか?世間知らずだな……まあ、いいや……ムーンワールドとは、通称幻想の世界で月の光で輝く魔法の世界さ」
『魔法の世界……?』
「そう、だからほうきも魔法も自由に操れるのさ」
『へー!凄いね!』
「凄いって……当たり前なんだけどな!」
『そっかー』
「あっ、そろそろ着くぞ」
目の前に見えたのは
幻想的なステンドグラスが輝く学園だった
「さて、着いた事だし門に入るか……」
『うん』