第7章 計画実行

ムーンチーム

『んで？アイビス宝石取れそうか？」

「全然取れそうに無いのだ……」

『そうか……そうすると石を割らないといけないのか……しかし、時間的に無理な気が……』

「今、何時だと思ってるんだ？12時なったばっかだぞ？」

『そうだよな……まだ、時間あるよな』

「そうなのだ！」

『リスクは高いがやるしかない！』

俺らはリスクを伴いながらも

ハンマーやつるはしで石を叩いた

叩いて叩いて叩きまくった

しばらくして、大体削れたのだが

なかなか取れない

『くそっ……取れないな……』

「あと少しなのだ！頑張ろう！」

俺は頷き

また、叩いた

すると、宝石が取れた

取るのに、四時間も掛かった

『取れた！』

しかし、喜んでるのも束の間

ムーンの人達に見つかってしまった

「おい、あいつら宝石を取ってんぞ！？」

「裏切り者だ！取っ捕まえろ！」

一斉にムーンの人達が襲いかかってきた

こうなることは分かってたさ

『おい、アイビス！これを頼んだ』

俺はアイビスに宝石を渡した

「えっ！？サクは！？」

『俺は、こいつらの時間稼ぎをする！だからこれをロノ達に渡せ！』

「えっ、でも……」

『いいから、早く行け！』

アイビスは驚いた顔をして

去っていった

頼んだぞ、アイビス

「おやおや？仲間を先に行かせて自分だけで戦う気かい？」

『そうだ、少しの時間稼ぎをな』

「けっ馬鹿め！お前らやっちまえ」

そう言うと一斉に襲いかかって来た

どうせ、勝ち目が無いのは分かってる

でも、少しでも時間を稼ぐ事が出来るなら

俺は戦う！