第5章 赤色パーティー
食堂を出た後
リアン君が言った
「あの、肉嫌いだったんだろ?」
『えっ……』
「顔真っ青だったからさ~」
『まさか、その為に嘘ついて?』
「まあな~俺もあの食事の空気は苦手なんだよなー」
『そうなの!?』
「そうだよ、まあせっかく抜け出したんだしこの学校の裏を見に行く?」
『裏!?』
「そう、裏……普通に学校の裏庭じゃないからね?」
『え……そうなの?』
「うん、どうする?」
『じゃあ、行く』
「了解」
私達は、学校の理科室に来てみた
「ほら、あそこ」
リアン君が指を指した場所を見ると
大きい魔法使いが、人間に薬を投与して実験していた
『あれは……』
「あーあれはサニーの実験台だな」
『えっ……あれが?……』
もがえ苦しんでる……
『ねえ、何でサニーとムーンって仲悪いの?』
私は思い切って聞いた
「うーん俺も良く分からないけど、親から聞いた話だと今から六年前、ムーンとサニーがある事件をきっかけに仲が悪くなったらしいよ?」
『ある事件って?』
「確か、この宝石のせい」
リアン君が指差すほうを見ると
街の噴水の真ん中にひとつの金色の宝石が立てられて居た
『あれが・・』
「うん、あの宝石のせいで争ってたんだ」
『どうして、一つの宝石を賭けて争ってんだろう・・』
「多分それは人間の欲望だよ、サニーの人はあれを売れば何億もの金が手に入る・・ムーンの人はこの宝石は材料となる・・まあ、ずっと貴重に取ってあるって言ってた」
私はそれを聞いてある計画を思いついた
『ねえねえ・・』
「ん?」
『もし、この宝石がどっちにも無くなったらどうする?』
「それはどっちとも困らないか?・・まさか・・」
『そう・・この宝石で狂ってるなら無くせば良いんでしょ?』
「いや・・それは違うような・・」
その瞬間にチャイムが鳴った
『まあ、チャイムも鳴ったし四人にも聞いてみよう!』
「あーうん・・」
私たちは教室に戻った